川口医療センター Kawaguchi Municipal Mediacal Center

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内科

消化器

A.消化器疾患

胃・十二指腸潰瘍

消化性潰瘍の重要な原因の一つに、ピロリ菌が指摘され、その診断および除菌を行っています。診断法には、血液・尿による抗体測定、尿素呼気試験、内視鏡検査(迅速ウレアーゼ試験、培養法、組織検査)があります。

ピロリ菌感染が確認できれば、2種類の抗菌薬剤(クラリスロマイシン、アモキシシリン)と酸分泌抑制(プロトンポンプ阻害剤)の3剤を1週間し除菌療法 を行います。除菌判定は、1〜2ヶ月後、尿素呼気試験にて行います。除菌率は、70〜80%程度です。また、ピロリ菌は、胃、十二指腸潰瘍だけでなく、胃 癌、悪性リンパ腫、胃ポリープ等との関係も指摘されております.胃や十二指腸の病気でお悩みの方は、ご相談下さい。

消化管ポリープ、腫瘍

消化管ポリープに対してはポリープ切除術を、早期癌(粘膜内癌)、腺種等の平坦な病変に対しては粘膜切除術を行っています。当センターでは、原則とし数 日間の入院で施行していますが、状況により1週間以上入院して頂く場合もあります。出血、穿孔、穿通などの危険があります。

消化管出血

出血性潰瘍、マロリー・ワイス症候群、ポリープ切除後の出血等に緊急内視鏡を施行し止血します.当センターでは,クリップ止血,純エタノール局注,HSE局注,高周波凝固による止血法が可能であり,出血源の性状により止血法を選択しています。

異物除去

薬の包装、コイン、義歯、電池、針などの誤飲や術後の狭窄による食塊の停滞、アニサキスなどの寄生虫などを内視鏡を使い除去します。異物によっては、消化管を損傷の可能性があり、直ちに病院を受診して下さい。

食道静脈瘤

食道静脈瘤破裂に対する緊急治療および破裂予防治療を結紮術、硬化療法により行っています。

1)食道静脈瘤結紮術
静脈瘤に輪ゴムをかけて、静脈瘤を消失させる方法です。
2)食道静脈瘤硬化療法
静脈瘤内、外に硬化剤を注入し、静脈瘤を消失させる方法です。

炎症性腸疾患

炎症性腸疾患には、潰瘍性大腸炎、クローン病があります。潰瘍性大腸炎の難治例に対しては、白血球除去療法を行っています。クローン病に対して、最近、TNFに対する抗サイトカイン療法が認可され,当センターでも治療可能です.

B.肝疾患

B型慢性肝炎

わが国のB型肝炎ウィルス持続感染は,母子感染による垂直感染が主です.

インターフェロン,ラミブジン投与により治療を行っております.

C型慢性肝炎

C型慢性肝炎例の多くは無症状で進行し,初感染から20から30年で肝硬変に,30から40年で肝細胞癌に進展します.従って,無症状であっても肝硬変,肝細胞癌への進展を防ぐべく検査,治療が必要となります.

1)診断
血液を介して感染するウィルスなので,過去に輸血など血液製剤の投与を受けたことのある方は, 無症状でもC型肝炎ウィルス抗体の検査をおすすめします.C型肝炎ウィルス抗体陽性の場合には, RNA,画像検査(エコー,CT,MRI)などの精密検査が必要になります.炎症の程度,病状の進行度を診断するため,肝生検を施行することもあります.
2)治療
1.インターフェロン療法
C型肝炎 ウィルス排除が可能な唯一の治療法です.血液検査でウィルスの型,量を測定することで治療効果の予測が可能です.また難治例に対しては抗ウィルス剤(リバ ビリン)との併用療法も実施しています.ウィルス排除が困難と予測される場合でも,肝炎の沈静化,肝細胞癌発生の抑制を考慮したインターフェロン療法を 行っています.
2.保存的療法
インターフェロン療法無効あるいは施行困難な場合には,ウルソデオキシコール酸,グリチルリチン製剤等により炎症を抑制し,肝硬変,肝癌への進展を抑制します.

肝細胞癌

わが国の肝細胞癌の約90%はC型,B型肝炎ウィルスの持続感染と関連しています.従って,肝炎ウィルスによる慢性肝炎,肝硬変は肝細胞癌発生の高危険群であり,これら症例に対する定期的な検査が肝細胞癌の早期診断に重要です.

1)診断
1−3月毎に腫瘍マーカー検査(AFP,L3分画,PIVKA-U),3−6月毎に画像検査 (エコー,CT,MRI)を施行し早期診断に努めています.通常の画像検査で確定診断が困難な場合には,血管造影下CT,腫瘍生検を実施しています.ま た,かかりつけ医に通院しながら,肝細胞癌のスクリーニングを当センターで施行する病診連携も受け入れています.
2)治療
外科,放射線科と連携し治療しています.手術可能な場合は,外科で治療をしています.内科的治療には局所治療,肝動脈塞栓術,抗癌剤動注療法があります.
1.局所治療
2cm以下の肝細胞癌に対しては,マイクロ波凝固療法,エタノール局注療法を施行しています.
2.肝動脈塞栓術
3cm以上の肝細胞癌に対しては肝動脈塞栓術を施行しています.
3.抗癌剤動注療法
高度進行肝細胞癌に対してはリザーバーを留置し抗癌剤動注療法を施行しています.